ドライマウスは唾液分泌量が極端に減少し、口腔内が乾燥する病気です。 唾液は食事をしたり、会話をするのに必要不可欠で、口腔内の細菌が繁殖するのを防ぐという重要な役割をもっています。 唾液量が減少すると、摂食障害や発音障害、強い口臭、虫歯や歯周病になりやすくなるなど、いろいろな弊害がでます。 現在日本でドライマウスの症状をもつ患者さんは800万人と推定され、特に中高年の女性に多くみられます。 ドライマウス用歯磨き剤、各種スプレー類、口臭ガムを用いるのは一般的ですが長続きしないことが多いす。当医院では患者様自らドライマウスを治す免疫力を高めるための食事指導、足裏マッサージ、ストレッチ、顎のマッサージ等を積極的に指導してます。食事改善も併せて行います。受付までお申し付けください。
ドライマウスの原因
原因は様々で、薬剤の副作用や生活習慣、全身疾患の一症状としてあらわれたりします。
1、薬剤の副作用によるもの
薬剤の副作用(降圧剤、利尿剤、向精神薬などが影響する場合があります)
2、病気によるもの
糖尿病、腎疾患など全身疾患・リウマチやシェーグレン症候群などの自己免疫疾患
3、唾液腺に問題があるもの
老化や炎症による唾液分泌能力の低下
4、生活習慣によるもの
タバコ、カフェインなどの取りすぎにより血管が細くなり唾液腺に十分な血液がいかなくなり、それが慢性的に続くと
唾液腺の機能が落ちてしまうことがある口呼吸や喫煙・精神的なストレス・不規則な食生活、飲水行動制限・乾燥した
室内環境 により引き起こされることもある
ドライマウスの症状
症状が軽度の段階では、口の中がネバつき、虫歯、歯垢や舌苔の増加がみられ、口臭がでます。 唾液分泌量が低下し、口腔内の乾きが進行する重度の段階になると、口臭が強くなり、舌表面がひび割れ、舌痛症で食事がとれない摂食障害、会話がしづらい などの発音障害などの症状が現れます。
ドライマウスの治療法
原因は様々で、薬剤の副作用や生活習慣、全身疾患の一症状としてあらわれたりします。
・対症療法
保湿力の高い洗口液、自然の唾液と同じ働きをもつジェル状の人工唾液、夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピースなどを症状に応じて処方します。
・ 薬剤療法
漢方薬や、唾液腺の特定部分を刺激する薬剤を用いて唾液の分泌を促します。
・ 食事療法
食生活の改善、歯磨き剤の改善で口臭、ドライマウスが改善する事が多いです
・ その他
高血圧など 薬剤による副作用の唾液分泌の低下に対しては、問題となっている薬を変更したり量を減らすなど担当医師と相談して下さい。 生活習慣によるものは、対症療法を行いながら生活習慣の改善を指導します。
・マッサージ療法
唾液腺のマッサージ。足裏のツボマッサージをして唾液の出るようにします